□本事業で行った活動の概要
多様かつ複合的な困難を抱える子ども達に対し、傷ついた心を休んで回復する場を提供し、子ども学習支援を通じて子どもに対する見守り支援体制を強化しました。
【学習支援活動】
・重点方策~~学習支援をはじめ、日常的な生活習慣、仲間と出会い活動ができる居場所づくり、進学に関する支援などを行いました。
・内容~~訪問型と集合型を併用し、訪問型は特に気になる子ども、集合型は全ての子どもの参加を呼びかけました。
開設日程 毎週 火曜日・木曜日(16:00~18:00)土曜日(10:00~15:00)
指導者及び学習支援員 事業責任者と事前に登録があったボランティアスタッフ
【居場所支援活動】
・重点方策~~活動しやすくなるよう、個別学習支援の前後にゲームを行うなど、楽しい雰囲気を工夫し、子どもたちが受け入れやすくなるような工夫を行い実施しました。
・内容~~自主性、協調性、社会性の向上を意識して、擬似社会としての小集団の中で挨拶、片付け等の生活習慣が身につくよう心掛け、買い物に行っての社会体験も事業に組み入れました。
開設日程・指導者・補助者は、学習支援活動の開設と合わせ実施しました。
【生活支援活動】
・重点方策~~子ども支援事業は、子どもだけでなく保護者の意識も変えていく必要がありますので、支援関係機関による保護者へのアプローチも含めた活動を展開しました。
・内容~~事業のスタッフは、運営責任者1人(元教員)、学習支援員2人を基本とし、当法人が運営している「スマイル農園」や様々な体験事業などをとおして生活支援活動を実施しました。
開設日程・指導者・補助者は、学習支援活動の開設と合わせ実施しました。
□本事業で行った活動の成果
今回の事業実施により、これまで支援につながっていなかったり、これまでは縦割りの各福祉制度の中で対応されてきた「子どもの経済的困窮や社会的孤立」の実像が、まとまりを持った存在として明らかになってきました。
そのため、これまで埋もれている対象者の掘り起こしを行いながら、単に事業を行うだけでなく保護者に「必要な情報の提供及び助言」「各種制度の利用の勧奨」などを、関係機関の協力をいただきながら強力に進めました。
【具体的な実施方法】
・生活保護部局や市内学校等と連携し、生活保護世帯を含む生活困窮世帯に対して子ども学習、生活支援事業等の周知を行い事業の促進を促しました。
・利用者は事業を通じての学習支援のほか、地域の子ども食堂や企業、専門職等と連携し、集団行動を学ぶ体験学習、将来を考えるきっかけになる職業体験や専門職を活用した子どもと保護者に対する相談等を実施しました。
・こうした取り組みを通じて把握した子どもの抱える家庭問題については、必要に応じて学校や自立相談機関と連携・情報共有を行いました。
・支援に繋がった子どもが抱える問題は多様であるため、必要な支援にさらに繋げられるよう、更なる組織連携や専門職の活用等を進めました。。
活動日数:平日 228回 土曜日 15回 計 245回
相談支援件数:実数 52 件・延べ 73 人
学習支援人数:実数 9 人・延べ 25 人
(別記載)参加ボランティア数 実数 5 人・延べ 96 人
千葉先生1人・ポスター作成者1人・協力照会3人
令和6年10月~令和7年9月 火・木・土 96回
□課題と今後の取り組み
子ども支援についてはこれまでは、生徒の平等性、あるいは家庭の中には踏み込めない等々の問題に直面すると、関係機関に委ねてしまうケースも多くありましたが、今事業では保護者、児童・生徒の悩みにも一歩踏み込んでの相談事業も合わせて事業を実施しました。
また、事業の趣旨から、保護者との話し合いを第一歩と位置付け事業を進めましたが、その相談のなかでは病気や就職活動困難などに伴う経済的困窮についての相談が多く、なかには親の収入が少なく子どもに十分な教育を受けさせられないなどの相談事例も多く見受けられました。相談件数は比較的多くありましたが、内容は保護者の「子どもや家庭との関わり方」に関する相談に留まっており、相談が必ずしも「語り合いの会」や「無料塾」につながっていかないことが課題になっています。
さらに、当市においての不登校等の子ども支援では不登校支援制度(施設)で対応していますが、実際には通学できない子ども達も多く、さらに、本来であれば、「居たくなる場」「ただ居るだけでよい場」が必要になりますが、心の傷ついた子ども達やヤングケアラーに対して施策として達成されていないとも指摘されていますので、今後、子育てや貧困の問題を家庭のみの責任とするのではなく社会全体で解決することが重要になります。
その支援が、さまざまな事情から健やかな成長に必要な生活環境や教育の機会が確保されていない子ども達のためにも、今後、関係支援機関と連携しながら、子どもの学習と生活を一体的に総合的な事業展開を行います。
【寄付者へのメッセージ】
私たち「スマイルむさし」は、市内の保健・医療・福祉分野の関係者やボランティアが集まり、元気高齢者の活用、高齢の生活困窮者等の支援、就労や家族の問題を抱えた現役世代の支援等の課題に対し、支援を通じた地域づくりを実践する会として発足しこれまで活動を続けてきました
今回、清水育英会×中央共同募金会から「経済的困窮や社会的孤立状態にある子どもの学習と生活を一体的に応援する事業の助成」を活用し、子ども学習支援事業「無料塾」を開設しました。
子どもの相談業務の充実で、多様な世代や環境の中で育つ子どもたちの事で、いつでも相談できる窓口があり、その場所で継続して支援が受けられるとなればそこに“つながり”が生まれ、孤独で不安な状況が安心・信頼できる状況に変わります。
今回の助成事業導入を機会に、今後も住民に近い民生委員や行政区長などの地域委員や福祉推進の中核となる社会福祉協議会などとの連携・協力を進め、より充実した子ども支援を築きたいと考えています今後ともよろしくお願い申し上げます。
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