◆活動期間　２０２２年８月１日　～　２０２３年３月３１日
◆本助成で行った事業(活動)の概要
【女性のための電話相談】　日常のちょっとした心配事から、誰にも言えない悩み事まで電話での相談受付をしました。どこからでも相談ができ、さらに相談はすべて無料で、相談内容の秘密厳守を伝え、相談は専門の女性相談員の対応しました。
【女性のための面接相談（個別相談）】　専門の女性相談員が相談者の悩みや不安をお聴きし、気持ちを整理して次の一歩を踏み出すサポートをしました。
【生きづらさから一歩踏み出す「女性のつどい」開催】　登米市内の女性支援をサポートし、登米市の地域福祉の向上を目的に「女性のつどい」を開催しました。
後　援　　登米市・登米市社会福祉協議会
日　時　　令和５年２月１２日（日）　午後２時～午後４時
場　所　　登米祝祭劇場　小ホール
【TOME女性のつながりサポートチーム設置】　人口減少や少子高齢化が著しい登米市において、地域の活力を維持・向上させていくためには、女性が個性と能力を活かし、様々な分野で持てる力を十分に発揮できるようにする必要があります。このため、登米市内の女性支援をサポートするために「TOME女性のつながりサポートチーム」を設置しました。
◆本助成による事業(活動)の成果
【女性のための電話相談：面接相談】
性別を理由とする差別的な取り扱い、その他の男女共同参画社会の形成を阻害する要因による人権侵害に対する相談事業を実施し、多岐に亘る悩みを抱える女性を支援しました。
また、女性個人の悩みに関する様々な相談を受け、必要に応じて行政機関で実施している「女性のための法律相談」「性暴力被害者支援相談」などへ繋ぎ、その他関係機関・市の関係窓口への案内など、相談者のための解決に向けた支援を行いました。
女性のための電話相談　　受付人数　２９　名　　　延べ相談回数　４８　名
女性のための面接相談　　受付人数　４６　名　　　延べ相談回数　１４８　名
事業周知広報　地元FM局で計６３回の放送：チラシ・ポスター
主な相談内容　経済的困窮４９件：住まい不安定１５件：就職活動困難２３件
家族関係・家族の問題３５件　　その他４５件
【女性のつどいの開催】
既存の支援機関等の機能や専門性を活かし、相互にチームとして連携を強めながら地域全体の支援体制をつくっていくプロセスを共有するため、登米市水の里ホールを会場に、「生きづらさから 一歩踏み出す　女性のつどい」を開催しました。
出席者　４２名（コロナ感染症予防のため出席者を制限）
講　師　【身体】登米市民病院地域医療部　歯科口腔保健専門監　佐藤　晶子先生
講和「口から見える登米市の健康」
【心】　特定非営利活動法人　ハーティ仙台　　代表　八幡　悦子様
講和「女性支援をつづけて、ハーティ仙台の活動から」
【支援】特定非営利活動法人　ウィメンズアイ理事　栗林　美知子様
講和「地域に暮らす女性のエンパワーメント」
◆事業を実施する中で見えてきた課題と今後の取り組み
今回、他機関が進めている生活支援事業に沿いながら、女性支援に特化して事業を進める中で、生活を送る中で直面する困難・生きづらさの多様性・複雑性が、新型コロナの感染拡大下で様々な課題を表面化させています。
特に子育て中の女性などは、幼い子どもの育児のためなどの理由で働いていないことも多く地域で孤立している方の相談も受け付けしました。
また、困難な問題を抱える女性への保護・支援においては、民間シェルターをはじめ多様な支援を行う民間団体の特色や経験・強みを活かしながら、地方公共団体等と民間団体の連携・協働により推進していくことの必要性も感じました。
それらの解消のためには、既存の自立相談支援と障害者就業支援、多重債務者相談支援、高齢者・障害者の人権支援など、様々な制度を組み合わせながら、相談者が抱える課題の表向きの現象だけにとらわれず、その見えない部分の整理のために連携し自立に向けた支援を継続することで、今回の助成事業導入の効果が得られたものと考えています。
今回の事業開始で、これまで支援につながってこなかったり、これまでは福祉施策の進展の中で有効であったと思われる縦割りの各福祉制度の中で対応されてきた「生きづらさを抱えている困窮者」特に女性の実像が、まとまりを持った存在として明らかになってきていますので、これまで以上に他機関のNPO法人や社会福祉法人との連携を進め、支援を必要とする人が相談に来るのを待つのではなく、支援を必要な人に「届く」ような周知方法に努めながら「必要な情報の提供及び助言」「各種制度の利用の勧奨」などを、関係機関の協力をいただきながら強力に進めたいと考えています。

＊尚、詳しい内容につきましては、紹介頂ければ資料等の提供をさせて頂きますのでご連絡願います。